PEEKCOAT
最高クラスの耐熱性・耐薬品性・摺動性を持ったPEEK樹脂のコーティング。摩耗や腐食が厳しい環境で、多くの採用実績がございます。
近年、世界的にPFAS(有機ふっ素化合物)に対する規制が急速に進んでいます。
当社ではこうした環境・規制動向を見据え、いち早くPFASフリー技術の研究開発に取り組んでいます。
次世代の表面処理ソリューションを通じて、持続可能なものづくりに貢献しています。
PFAS規制は世界的に強化の方向へ進んでいる一方で、その対象範囲や具体的な運用については、現在も検討・整理が続いています。しかしながら、将来的な規制強化を見据え、従来のふっ素樹脂コーティングからの切り替えを検討する動きは、すでに多くの分野で広がりつつあります。
当社ではこうした状況を踏まえ、非粘着性を発現するゾルゲル反応を利用したセラミック系コーティングから、高耐熱・高強度を特長とするPEEK樹脂コーティングまで、多様な要求性能に対応可能な、PFASフリーコーティングを開発・提供しています。
耐熱性、耐薬品性、耐摩耗性、離型性など用途ごとに求められる特性を踏まえ、材料選定から膜構成、膜厚設計までを最適化。
PFASフリーへの段階的な移行や環境規制への対応においても、性能維持・改善を見据えた技術提案により、既存ふっ素樹脂コーティングからの円滑な置き換えを総合的に支援します。
用途や使用環境によって求められる性能は大きく異なります。当社では、PFASフリーでありながら、耐摩耗性・摺動性・耐薬品性・非粘着性など、用途別に最適化したコーティングをラインナップし、ふっ素樹脂からの置き換えを柔軟にご提案しています。
金属や樹脂との接触部において、低摩擦かつ安定した摺動特性を発揮すると同時に、ふっ素樹脂を上回る膜強度・耐摩耗性により、摺動や接触を繰り返す部位でも高い耐久性を実現します。相手材を傷つけにくく、摩耗粉の発生を抑制することで、装置の長寿命化や安定稼働、メンテナンス負荷低減に貢献します。
水分や各種薬品、繰り返しの洗浄工程にさらされる環境下でも、被膜の物性低下や塗膜剥離が起こりにくく、密着性・膜強度を安定して維持します。湿潤環境や洗浄頻度の高い装置部品に適しており、部品交換や再コーティングの頻度低減により、設備の安定稼働、コスト削減に貢献します。
PFASフリーでありながら、樹脂・ゴム・粘着物の付着を抑制する非粘着性を実現。離型性や清掃性の向上により、工程の安定化や作業性改善に貢献します。食品衛生法にも適合しており、食品接触用途にもご使用いただけます。
粘着性の高い樹脂・ゴム・粘着物に対しても、高い付着抑制効果を発揮するPFASフリーのコーティングです。一般的な非粘着コーティングでは対応が難しい用途においても、安定した離型性を実現します。
最高クラスの耐熱性・耐薬品性・摺動性を持ったPEEK樹脂のコーティング。摩耗や腐食が厳しい環境で、多くの採用実績がございます。
ふっ素樹脂を凌駕する”超”非粘着性を持ったシリコーン系コーティング。シリコーンの離型性と、粗面化による点接触の相乗効果により、極めて優れた非粘着性を発揮します。
高硬度なセラミック材料を使用した非粘着性コーティング。PFAS規制に伴い、付着防止用途のふっ素樹脂コーティングの代替技術として注目されています。
PFASは「ペルフルオロアルキル化合物およびフルオロアルキル化合物」と呼ばれる主に炭素とふっ素からなる有機ふっ素化合物の総称です。これらの物質群は、優れた撥水・撥油性や耐熱性、化学的安定性といった特性を有しています。
そのため、溶剤や界面活性剤、泡消火薬剤、半導体原料など幅広い製品・用途に使用されてきました。
その便利な性質の反面、分子構造中の炭素原子とふっ素原子の結合が極めて強固であることから、自然環境中でほとんど分解されない「永遠の化学物質」とも呼ばれています。
そのため、環境中に残留しやすく、生物の体内に蓄積される可能性がある点が問題視されています。
PFASは環境中で残留しやすい特性から、世界各地で規制の検討や強化が進んでいます。
欧州では、REACH規則(欧州における化学品の登録、評価、認可および制限に関する規則)を軸に対象範囲の拡大案が提示され、今後、用途ごとに代替の可能性が議論されていく見通しです。
米国では、飲料水基準の見直しや州ごとの規制が広がりつつあり、コーティングや食品接触材料で使用制限が強まる可能性があります。
アジア地域でも排出管理のルール作りが進行していますが、国や地域によって対応のスピードや内容には差があります。
こうした動きを踏まえ、PFASフリー材料への切替は、今後の環境対応やサプライチェーン上のリスク低減に向けた一つの選択肢として注目が高まっています。
日本では、水質や土壌に関する基準づくりが進み、製造現場でも排出管理や設備確認の重要性が高まっています。ただし、具体的な運用や範囲は今後の検討に左右される部分も多く、業界として状況を注視する必要があります。
また、輸出企業にとっては、EUや米国の規制動向が取引条件に影響する可能性があり、部材や工程でPFASを使っていないことを確認する場面が増えることも見込まれます。
自動車、食品機械、半導体など幅広い分野で、代替材料の評価やサプライヤーとの情報共有が徐々に重要性を増している状況です。
将来的な規制強化を見据え、PFASフリー材料の積極的な採用が、持続可能な生産体制を築くための有力な選択肢となっています。