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PEEKCOATPEEKCOAT
当社のPEEKCOATは、PEEK樹脂の持つ高い耐熱性・耐薬品性・機械的強度を基盤に、
摩耗特性・すべり性・腐食防止などの機能を用途に応じて最適化できるフルカスタム型PEEK樹脂コーティングです。
FEATURESPEEKCOATの特長・機能


当社のPEEKCOATは、接触する相手材、摺動条件、薬品環境などのお客様のご使用環境を詳細にヒアリングしたうえで、求められる機能を設計することを特長としております。ご要望の機能に応じて、塗料の配合や膜構成、膜厚、法規制に至るまで個別に設計し、最適なコーティング仕様をご提案します。
耐摩耗性・摺動性
他の樹脂では強度・耐久性が不足する場合でも、PEEK樹脂が持つ高い機械的特性を活かし、接触や繰り返し摩耗に耐える塗膜設計が可能です。摺動やあたりが発生する部位において、コーティングの長寿命化に貢献します。
耐薬品性・耐食性
酸・アルカリ・有機溶剤・高温水蒸気などに優れた耐薬品性を有し、化学的負荷の大きい環境でも腐食防止やガス・薬液の浸透を防止します。
耐熱性
連続使用温度260℃の高い耐熱性を有し、熱による塗膜劣化や性能低下を抑制します。
寸法精度
PEEKCOATは、塗装後に研磨や切削などの二次加工に対応しており、高い寸法精度が要求される部材にも適用可能です。金属基材上にコーティングする構造であることから、PEEK樹脂成型品と比較して荷重負荷時の歪みを抑えることができます。
法規制対応
食品衛生法やFDA対応、PFAS規制をはじめ、各種法規制や基準、使用制限事項に配慮した材料・仕様設計が可能です。
APPLICATIONPEEKCOATの用途例
フィルムやシートの搬送ロールの耐摩耗性向上・製品保護
搬送時の接触によるフィルム・シート表面の傷つきを防止するとともに、ロール表面の耐摩耗性を向上させます。製品外観品質の安定化と、部品の長寿命化・交換頻度の低減に寄与します。
ガイド・シュートのすべり性向上・搬送安定化(PEEKCOAT Gグレード)
すべり性を付与することで製品の滞留や詰まりを防止し、搬送効率の向上と安定化を実現します。摩耗しやすいガイド部の保護にも有効で、設備の安定稼働に貢献します。
薬品接触を伴うタンク・配管部品の耐薬品性向上・基材保護
薬品による基材腐食を防止し、タンク・配管部品の耐久性を向上させます。設備部品の寿命延長と交換頻度の低減につながり、保全コストの削減に寄与します。
PERFORMANCE”厚膜×割れにくい × 密着性 “
当社は、20年以上の長きにわたりPEEK樹脂コーティングを手がけてきた豊富な経験と実績に基づき、PEEK樹脂コーティングが抱える割れ・剥離といった潜在的な課題に正面から向き合ってきました。
用途ごとに塗膜仕様を最適化することで、厚膜であっても高い信頼性と安心感を備えたPEEK樹脂コーティングをご提供しています。
厚膜化への対応
PEEK樹脂コーティングは、樹脂品種の選定、下地処理、密着設計、膜構成が不適切な場合、塗膜の割れや剥離が発生することがあります。
特に、基材形状による応力集中部や厚膜化した場合には、そのリスクが顕著になります。
当社のPEEKCOATは、これらの課題を踏まえた塗膜設計により、約10µmから最大3000µmまでの幅広い膜厚設計を可能とし、用途に応じた厚膜化ニーズにも対応します。
| 仕様 | クラック発生膜厚 | クラック状況(全体) | クラック状況(拡大) |
| PEEK樹脂(非強化) | 0.8 mm | |
|
| フィラーA強化 (従来品) |
1.3 mm | |
|
| フィラーB強化 (改良品) |
3.0 mm以上 | |
|
本試験は、液体窒素による急冷を行い、PEEK塗膜に収縮応力を加え、応力割れの発生傾向を比較評価したものです。
【試験条件】
基材:ステンレス(SUS304)製 100Aフランジ
試験方法:液体窒素浸漬(-193℃)
判定基準:収縮応力により塗膜クラックが発生した膜厚
※塗膜のクラック発生は,基材形状や膜厚分布、使用条件などの影響を受けるため、実使用環境における性能を保証するものではありません。
割れにくい設計
PEEK樹脂コーティングでは、金属基材と塗膜との線膨張係数の差により熱応力が発生し、塗膜の割れや部分的な剥離につながる場合があります。
当社では、用途や使用環境に応じてPEEK材料やフィラー(補強材)の種類および配合比率を最適化し、塗膜の線膨張係数を制御。基材との膨張差を低減することで、応力発生を抑え、割れにくい塗膜を実現しています。
高い密着性
塗膜には、成膜時の収縮応力や、使用中における液体・ガスの浸透といった物理的・化学的負荷が加わり、密着性低下や剥離が生じることがあります。
当社のPEEKCOATでは、下地処理、プライマー設計、膜構成を総合的に最適化し、高温加圧蒸気暴露試験(PCT)においても、ブリスターや密着性低下が発生しにくい塗膜設計を実現しています。
使用環境を考慮した最適仕様により、長期使用における塗膜剥離を抑制します。
| 塗膜仕様 | PEEKCOAT N | 市販プライマー1 | 市販プライマー2 |
| クロスカット | |
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| 異常なし | 全面にブリスター発生 | 異常なし | |
| 碁盤目試験 | |
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| 全ての格子で剥離なし | 全ての格子が剥離 | 全ての格子が剥離 |
本試験は、PEEK樹脂コーティングを施した金属板を、高温水蒸気環境へ暴露し、ブリスター発生(膨れ)や塗膜剥離の傾向を評価したものです。また、水蒸気暴露後に碁盤目カット試験を行い、密着性の劣化状況を確認しました。
【試験条件】
試験方法:高温加圧蒸気暴露試験(HAST試験)
試験条件:飽和蒸気(100%RH)、温度 140℃
試験期間:672時間(28日間)
基材:ステンレス(SUS304)テストピース
判定基準:
※本試験結果は当社の試験条件下で試験した場合の評価結果であり、実使用環境における性能を保証するものではありません。
ALTERNATIVEふっ素樹脂に代わる高機能コーティング
当社のPEEKCOATは、PFASを一切使用しない「PFASフリーコーティング」です(※PEEKCOAT Gグレードを除く)。
ふっ素樹脂のような優れた非粘着性は持たないものの、同等の高い耐熱性を備え、酸やアルカリ・有機溶剤・高温蒸気に対しても高い耐薬品性を発揮します。
さらに、耐摩耗性や膜強度などの機械的強度はふっ素樹脂を上回り、摺動部品に適用可能です。
PFAS規制への対応と高機能を両立する選択肢として、当社はふっ素樹脂に代わる有力なソリューション「PEEKCOAT」を提供いたします。
PRODUCTSPEEKCOAT 製品一覧
PEEKCOATは、耐薬品性や耐摩耗性などのPEEK樹脂本来の物性を活かすナチュラルグレード、固体潤滑剤等を添加したすべり性強化・摺動グレードなどを取り揃えております。既存製品で対応の難しい条件であっても、ご要望の機能に応じて、塗膜設定を最適化してご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
※記載の数値は当社試験結果および一般的な特性値をもとにした参考値です。使用条件や基材、形状などにより、結果は異なる場合があり、性能を保証するものではありません。
| グレード名 | PEEKCOAT N | PEEKCOAT G | PEEKCOAT N04 | PEEKCOAT N04blk | PEEKCOAT G07 | PEEKCOAT G09 | PEEKCOAT G10 | 試験方法・規格 | |||
| 特徴 | PEEK樹脂本来の性能を引き出す高純度コートで、ナチュラルPEEKグレード(ニートPEEK) | PEEK樹脂本来の性能を引き出す高純度コートで、摺動性を高めた低摩擦PEEKコート | PEEKナチュラルグレード | PEEK塗膜へ導電材料を添加した帯電防止グレード | PEEK塗膜へ導電材料とふっ素樹脂を添加した非粘着・帯電防止グレード | PEEK塗膜へふっ素樹脂を添加し,すべり性を付与した潤滑性グレード | PEEK塗膜へ導電材料とふっ素樹脂を添加した非粘着・帯電防止グレード | ー | |||
| 塗膜仕様 | 色調 | ベージュ | ベージュ | ベージュ | 黒 | 黒 | ベージュ | 黒 | ー | ||
| 対応可能な膜厚範囲 | 20~1500μm | 30~1500μm | 30~120 µm | 30~120 µm | 30~120 µm | 30~120 µm | 30~120 µm | ー | |||
| 膜厚例 | 30 µm | >100µm | 30 µm | >100µm | 30 µm | 30 µm | 30 µm | 30 µm | 30 µm | ー | |
| PFAS規制対応 | PFASフリー | 〇 | 〇 | × | × | 〇 | 〇 | × | × | × | ー |
| 耐熱性 | 連続使用温度 | 260℃ | 260℃ | 260℃ | 260℃ | 260℃ | 260℃ | 260℃ | 260℃ | 260℃ | ー |
| 塗膜硬度 | 鉛筆ひっかき試験 | 3H~4H | 3H~4H | 3H~4H | 3H~4H | 3H~4H | 3H~4H | 3H~4H | 3H~4H | 3H~4H | JIS K 5600-5-4 |
| 耐摩耗性 | テーバー摩耗量 | 2.3 mg | 2.3 mg | 5.0 mg | 5.0 mg | 2.3 mg | 2.3 mg | 9.5 mg | 9.4 mg | 8.6 mg | JIS K 5600-5-9 CS-17、荷重500g、500回転 |
| すべり性 | 動摩擦係数 | 0.21 | 0.21 | 0.06~0.12 | 0.06~0.12 | 0.13~0.22 | 0.13~0.23 | 0.06~0.12 | 0.06~0.12 | 0.06~0.12 | JIS K 7218準拠、ボールオンディスク、回転半径10mm、回転速度100~500rpm、荷重2,000~3,000g |
| 電気特性 | 表面抵抗値 | 1015~1016 Ω/sq. | 1015~1016 Ω/sq. | 1015~1016 Ω/sq. | 1015~1016 Ω/sq. | 1015~1016 Ω/sq. | 104~109 Ω/sq. | 104~109 Ω/sq. | 1015~1016 Ω/sq. | 104~109 Ω/sq. | JIS K 6911 |
| 耐薬品性 | 耐酸 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ー |
| 耐アルカリ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ー | |
| 耐有機溶剤 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ー | |
| 耐食性 | 腐食環境から基材を保護できるか | △ | ◎ | △ | ◎ | △ | △ | △ | △ | △ | ー |
◎:非常に優れる、〇:優れる、△:条件による、×:適さない
本表は、PEEKCOAT各種について、一般的な特性を相対的に比較したものです。。表中の「◎、〇、△、×」は、当社の実績および一般的な特性に基づく目安評価であり、性能を保証するものではありません。
実際の性能は、使用環境・膜厚・下地処理・基材形状・使用温度や負荷条件などにより異なります。実際の設計・仕様選定については、当社までお問い合わせください。