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FLUORORESINふっ素樹脂コーティング

ふっ素樹脂コーティングは、テフロン(Teflon)※に代表される「ふっ素樹脂」を応用した機能性コーティングです。

ふっ素樹脂が持つ優れた物性を活かし、付着防止・すべり性向上・耐薬品性・耐熱性など、様々な機能を部品表面に付与することができます。

用途や使用環境に応じて、樹脂種や膜厚、下地処理を最適化することで、
食品分野から工業分野まで幅広い製造設備や治具の性能向上とトラブル低減に貢献します。

※テフロン(Teflon)は、ケマーズ社の登録商標です。

FEATURESふっ素樹脂コーティングの特長・機能

非粘着性・撥水性・撥油性の向上

樹脂やゴム、食品などの付着を防止し、製品の離型性を大幅に向上します。

これにより清掃や段取り替えの手間を削減し、生産性向上や不良率低減に貢献します。

低摩擦・すべり性の付与

表面摩擦を低減することで、摺動抵抗を抑え、部品の摩耗を抑制します。製造工程における搬送性の向上や駆動負荷の低減に効果を発揮します。

耐薬品性・耐腐食性の向上

酸・アルカリ・溶剤などに対して高い耐性を持った塗膜で、金属基材を腐食環境から保護します。薬液を扱う装置や過酷な化学環境下でも、部品の長寿命化に貢献します。

耐熱性

高温環境でも安定した各種性能を維持できるため、熱による劣化や性能低下を抑制します。高温環境でも付着防止などの性能を長続きさせることができます。

APPLICATIONふっ素樹脂コーティングの用途例

食品加工機器の離型性向上・付着防止

焼き菓子の型離れを改善し、焦げ付きや付着を防止します。安定した成形と外観品質を確保するとともに歩留まりの向上や清掃負荷の低減に寄与します。

搬送部材のすべり性向上・摩耗低減

優れたすべり性により製品の詰まりを解消し、搬送の安定化を実現します。また、基材の摩耗を抑制することで、ライン停止の予防と部品の長寿命化に貢献します。

樹脂加工工程の耐熱性・付着防止

高温環境下においても樹脂材料に対する離型性を維持し、溶融樹脂の付着を防止します。成形不良の低減による歩留まり向上と、清掃頻度の低減に寄与します。

薬品環境における耐薬品性・付着防止

薬品による腐食からタンク内機器を保護するとともに、粘着物の付着を抑制します。備品の長寿命化と清掃負荷の低減を実現し、設備の安定運用に貢献します。

薬品接触機器の撥水性向上・腐食防止

薬液による金属治具の腐食を防止するとともに、撥水性により液切れを改善します。薬液の持ち出しを抑制し、治具の長寿命化と液管理・調整の手間削減に繋がります。

LINEUPふっ素樹脂コーティングの種類

ふっ素樹脂コーティングは使用する樹脂種の選定だけでなく、膜厚や下地処理、焼成条件などの仕様設計によって性能が大きく変わります。

使用環境や要求性能に適さない仕様を選択すると、「密着不良」「早期摩耗」などのトラブルに繋がる可能性があります。

当社では、用途業界ごとの使用条件を踏まえ、最適なふっ素樹脂種とコーティング仕様をご提案しています。

PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)

最もオーソドックスなふっ素樹脂であり、非粘着性や耐熱性に優れます。ふっ素樹脂の中では最高レベルのすべり性を有しており、摺動用途にも使用されます。

一方で、溶融時に流動しにくい性質から厚膜加工には適していません。また、ピンホールやボイド(空隙)などの塗膜欠陥が残りやすく、使用環境によっては腐食防止用途のコーティングとしては不向きな場合があります。

PFA(パーフルオロアルコキシアルカンポリマー)

PTFEを改良し、溶融成形が可能となったふっ素樹脂の一種です。PTFEに匹敵する非粘着性、耐熱性を持ちながら、ピンホールレスな塗膜形成が可能です。

厚膜加工にも対応できるため、腐食防止や絶縁用途に最適なコーティングです。

また、樹脂からの不純物(パーティクルなど)の溶出も少ないことから、半導体・電子部品の製造工程においても好適に使用されています。

FEP(パーフルオロエチレンプロペンコポリマー)

PFAと同じく、PTFEを改良した樹脂種です。溶融加工による厚膜化も可能なため、ピンホールの少ない被膜が得られます。PFAに近い物性を持ち、付着防止や腐食防止、絶縁用途に適しています。

一方で、連続使用温度は200℃であり、耐熱性の面ではPTFEやPFAにやや劣るため、使用温度条件を考慮した樹脂選定が必要です。

ETFE(エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体)

非粘着性やすべり性・耐薬品性・耐熱性は、他のふっ素樹脂と比べると劣るものの、機械的強度に優れ、耐摩耗性や耐衝撃性が高いことが特長です。

ピンホールの少ない被膜が得られ、厚膜加工が可能な樹脂種であることから、液体やガスの浸透防止や金属基材の腐食防止用途にも広く使用されています。

変性ふっ素樹脂(ワンコートタイプ)

ふっ素樹脂と耐熱性バインダー樹脂を組み合わせたコーティングです。

焼成時のブリードアップ現象により、塗膜表層へ形成されるふっ素樹脂の層が非粘着性やすべり性を発現します。配合したバインダー樹脂の効果により、基材との密着性が高く、塗膜硬度にも優れることが特長です。

通常のPTFEやPFAコーティングと比べると非粘着性やすべり性が多少劣るものの、摩耗性に優れるため、摺動用途などで使用されます。

ふっ素樹脂の材質 PTFE PFA   FEP   ETFE 変性タイプ
耐熱性 連続使用温度 260℃ 260℃   200℃   150℃ 150℃~260℃
加工温度 焼成時 400℃ 400℃   400℃   300℃ 200~400℃
膜厚 加工可能な膜厚範囲 20~30µm 20~500 µm   20~300 µm   200~2000 µm 20~30µm
膜厚例 20~30µm 20~30µm >300µm 20~30µm >300µm >200µm 20~30µm
非粘着性 接触するものがくっつきにくいか
すべり性 接触するものがすべりやすいか
撥水性・撥油性 水・油などをはじきやすいか
耐薬品性 膜自体が薬品に侵されにくいか
耐食性 腐食環境から基材を保護できるか × ×
耐摩耗性 摩耗しにくいか
絶縁性 電気の通しにくさ × ×

◎:非常に優れる,〇:優れる,△:条件による,×:適さない

本表は、ふっ素樹脂コーティング各種について、一般的な特性を相対的に比較したものです。また、変性ふっ素樹脂は、配合されるバインダー樹脂や処方により、特性が大きく異なるため、代表的な傾向として評価しております。

表中の「◎,〇,△,×」は、当社の実績および一般的な特性に基づく目安評価であり、性能を保証するものではありません。

実際の性能は、使用環境・膜厚・下地処理・基材形状・使用温度や負荷条件などにより異なります。実際の設計・仕様選定については、当社までお問い合わせください。

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