受け入れ(入材)
お預かりした基材について受入検査を行います。基材の状態や数量、図面、仕様との整合性を確認し、加工に問題がないと判断でき次第、製造部門へ引き渡します。
なお、基材の状態や加工内容について確認が必要な場合は、ご連絡を差し上げることがございます。
機能性コーティングの加工にあたっては、材質・形状・構造・寸法精度などに起因する様々な制約や注意点があります。
当社では、事前のヒアリング段階でこれらの条件を丁寧に確認したうえで、
使用環境や要求性能を踏まえた検討を行い、可能な限り要望に沿った加工が実現できるようにご提案いたします。
お預かりした基材について受入検査を行います。基材の状態や数量、図面、仕様との整合性を確認し、加工に問題がないと判断でき次第、製造部門へ引き渡します。
なお、基材の状態や加工内容について確認が必要な場合は、ご連絡を差し上げることがございます。
空焼きを行い、基材表面に付着した油分や汚れを熱分解して除去します。
空焼きができない素材や適さない製品については、有機溶剤などの洗浄剤を用いた洗浄処理を行います。
当社では主にブラスト処理を行っています。圧縮空気を用いてセラミックメディアを噴射し、基材表面の酸化被膜や汚れを除去すると同時に、アンカー効果による塗膜密着性を高めるための微細な凹凸を形成します。
なお、基材の変形や破損のリスクによってブラスト処理が行えない場合は、エッチングなどの表面活性化処理を実施します。
エアスプレーや静電粉体塗装機を用いて塗装を行います。基本的には、基材と塗膜の密着性を高めるプライマー層を施した上に、各種機能を発揮する機能層を重ねる構成で塗装を行います。
塗装後の基材を焼成炉に入れ、約400℃で焼成(焼付け)を行います。なお、液体塗料の場合は、焼付前に約100℃で予備乾燥を行います。
厚膜加工の場合は、塗装と乾燥・焼成を複数回繰り返し、所定の膜厚になるまで塗膜を重ねていきます。
外観、膜厚、各種性能について検査を行います。
検査項目や判定基準は、事前にお客様と当社との間で取り決めた内容に基づいて実施します。
最終検査を通過した製品は、梱包仕様を確認のうえ出荷いたします。ご指定の納期・納品形態に合わせて確実にお届けします。
※上記はふっ素樹脂やPEEK樹脂のコーティングにおける代表的な加工工程です。
仕様により、下地処理・塗装方法・温度条件等は異なります。
コーティングは、高温での焼付を必要とし、焼成時は最大で400℃前後まで加熱されます。閉じた中空部がある場合、内部の空気が熱膨張することで内圧が上昇し、基材の変形や破損が発生する可能性があります。
さらには、加工中の中空部の破裂といった重大なトラブルにつながる可能性があります。中空部を有する部品については必ず開口部(空気抜き穴)を設けてください。
基材材質や加工状態によっては、空焼きやコーティングの焼付時に基材へ熱が加わることで、強度や硬さなどの機械的特性に影響を及ぼす場合があります。
特にアルミニウム合金や調質鋼、溶接構造材などは熱の影響を受けやすく、変形や物性変化が生じる可能性があるため、十分な注意が必要です。当社では、基材の材質や使用条件を踏まえ、影響を最小限に抑えるための最適な加工条件を、事前に検討のうえ、ご対応いたします。
板厚が薄い製品(部分的に薄肉となっている箇所も含む)や、刃物などの鋭利な形状を有する部品については、焼成時の加熱による熱膨張や下地処理工程(サンドブラスト)の影響により、基材の変形や破損が生じる可能性があります。これらは、素材・形状・板厚の条件によっては避けられない現象です。
変形や破損のリスクが懸念される場合には、下地処理方法や塗膜仕様の見直しなど、事前に最適な条件をご提案いたします。
基材に角部がある場合、平坦な部分と比べてコーティング膜厚ばらつきや、塗膜の収縮応力による割れ・剥離などが発生する可能性があります。これらの問題は、あらかじめ角部にR加工を施すことで軽減できる場合があります。
例:塗膜のばらつき(左図)
・液体塗料:表面張力の影響により、凸形状の角部では膜厚が薄く、凹形状の角部では厚くなりやすい傾向があります。
・粉体塗料:ファラデーケージ効果の影響により、凸形状の角部では膜厚が厚く、凹形状の角部では薄くなりやすい傾向があります。
製品に狭く深い溝や穴などの構造がある場合、下地処理やコーティングが内部まで十分に行えない可能性があります。
その結果、塗膜の密着不良や剥離、塗膜欠陥などの不具合が発生し、コーティングの性能が十分に発揮されない場合があります。
当社では、コーティングの各工程において品質管理基準を設け、
材料・前処理・塗装・焼成・検査に至るまで一貫した管理体制のもとで加工を行っています。
また、基材形状や使用条件に起因する不具合についても事前にリスクを想定し、最適な仕様提案と試作評価を通じて未然防止に努めています。
お客様の用途に応じた最適なコーティング品質を安定してご提供できる体制を整えておりますので,安心してお任せください。